こだわりの注文住宅を建てるには、それなりの建築費用は掛かってしまいますが、施主からすると譲れる部分と譲れない部分が出てくることは多く、こだわり抜いた結果として予算オーバーになる可能性は十分にあります。この問題は通常であれば最初から建築会社に予算を伝えることで上手く調整を行ってもらえるので、大きな不安を感じる必要性はありませんが、例えば外壁を高価な天然素材のパネル式にしたり、屋内側では高価な無垢フローリングや調湿を行える自然素材のパネルを壁材にしたり、1階リビングには天井を作らずに業務用エアコンを導入して照明器具にもこだわりを持つなど、こだわり過ぎると予算を超えてしまうことはあり得ます。もしも注文住宅で施主側の意向でこだわりの構造や資材類を希望したとして、その結果予算オーバーになったのであれば調整をする方法はあります。まずは外装面は住宅の寿命に直結してしまうので、ランクを大きく引き下げることは止めた方が賢明ですが、簡単に行える対処法は水回りにあります。
キッチンとトイレ、バスルームに関しては選ぶ機種によってかなりの差額が出ているので、予算オーバー分を差し引くには向いている設備です。例えばキッチンで対面式でも50万円程度の差額が生じることがあり、同じようにユニットバスでも大きな価格差が出ています。トイレの場合は便器自体には大差はありませんが、タンクレスにしたり床材に人工大理石を使う方法、壁も汚れが付いても簡単に拭き取れるボード系にすると高額になるので、予算オーバーの注文住宅であっても可能な限り希望を叶えながらも上手く対処できます。